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【きょうのギモン】パトカーもスピード違反で捕まりますか?

弁護士

相原彩香


【本日の弁護士】相原 彩香
一橋大学法科大学院を経て、弁護士に。現在はアディーレ法律事務所にて、主に「法律記事ライター」として、「日常のトラブルや悩み」の解決につながる、法律記事の執筆を手掛ける。月に一度は旅行に行くほどの旅行好き。


ポイント① パトカーにも制限速度がある

パトカーにも制限速度があり、制限速度を超えるとスピード違反で取り締まられます。

制限速度は通常の車と同じように、指定のない限り一般道では時速60キロ、高速道路では時速100キロ。実際に、スピード違反で取り締まられた警察官もいます。

ただし、 事故現場に早急に駆けつけたりする必要がある場合など、サイレンと赤色灯を付けた上で走行する際は、「緊急自動車」として制限速度が緩和されます。

この場合は、一般道で時速80キロ、高速道路で時速100キロが制限速度となります(高速道路では規制にかかわらず法定速度の上限で走行可能です)。


ポイント➁ 場合によっては制限速度がなくなることも

さらにスピード違反を取り締まるため、 違反者を後方から追随する場合などは速度制限を受けません。 つまりこうしたケースにおいては、一般道で80キロ、高速道路で100キロを超える速度での走行も認められます。

制限速度を守っていると、違反者に逃げられてしまうなど、十分に取り締まりができないためです。スピード違反の取り締まりにおいては、サイレンが除外されるケースもあります。