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【きょうのギモン】タバコの規制は、なぜ地方によって違うんですか?

弁護士

神野由貴


【きょうの弁護士】神野 由貴
税関職員の経歴を経て、弁護士に。アディーレ法律事務所にて、不貞慰謝料の請求における交渉・訴訟、また弁護士の視点からマーケティング施策などに携わる。プライベートでは、小学生の頃からの歴史好き。歴史ドラマやYouTube、書籍など、普段から様々な歴史コンテンツを楽しみ、時間ができれば、歴史的な名所にも足を運んでいる。(兵庫県弁護士会 所属)


基本的に日本において、全国一律のルールを定めているのは「法律」。たとえばタバコの様々な規制は、『健康増進法』などで定められています。

ではなぜ、地方によってタバコの規制が異なるのかというと、 『条例』として、都道府県や市区町村といった「地方公共団体」が独自のルールを定められるため です。


特に条例では、同様の行為を規制している「法律」の趣旨や目的などと矛盾しなければ、 より厳しい規制を設けることも可能です。

たとえば秋田県では「駅や空港などの交通施設で喫煙場所は設置不可」などの規制を定めていたり、大阪市では2025年より「市内全域で路上喫煙を禁止」する動きがあったりします。

それぞれ法律より踏み込んだ、厳しい規制を設けている(設けようとしている)といえるでしょう。

条例は地方の実情に応じて考えられ、違反した際の罰則が設けられているものもあります。

「他では大丈夫なのに…」と不満を言いたくなる喫煙者の方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひその地方のルールやマナーとして、付き合っていっていただくと良いのではないかと思います。