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【きょうのギモン】「賞味期限」だったら、少し過ぎて食べても大丈夫ですか?

弁護士

川原朋子


【きょうの弁護士】川原 朋子
青森県出身。「人を直接助ける仕事がしたい」と、働きながら夜間のロースクールに通い、司法試験に合格。弁護士に加え、メンタル心理カウンセラーなど多数の資格を持つ。現在、アディーレ法律事務所では、弁護士の立場からマーケティング施策などに従事。プライベートでは海外ドラマが好きで、なかでも好きなのは「刑事もの」や「弁護もの」。特に女性弁護士アリーが主人公の『アリーマイラブ』は、子どもの頃から何度も見返すほどのお気に入り。(埼玉弁護士会 所属)


ポイント① 賞味期限とは

食品表示法により、食品には『消費期限』または『賞味期限』の表示が義務付けられています。

『消費期限』は、保存方法を守って保存すれば安全に食べられる期間です。お弁当やケーキなど、傷みやすい食品に表示されています。

一方 『賞味期限』は、未開封の状態かつ適切な方法で保存していた場合に、その食品が美味しく食べられる目安の期限です。

『賞味期限』は過ぎたからといって、直ちに食べられなくなるわけではありません。カップ麺、缶詰など傷みにくい食品に表示されています。


ポイント② 「自己責任」で判断しよう

上記を踏まえると、『消費期限』のある食品は、期限が過ぎたら食べない方がよいでしょう。

『賞味期限』を過ぎた食品についても、開封したら、期限を問わずなるべく早く食べる方がいいようです。ただし実際に食べるかどうかは、 食品の状態をよく見たうえで、消費者自身の判断 に委ねられます。

食品ロス削減という観点からも、食べ物を捨てるのには罪悪感が伴うかもしれません。食品の特性や保存状態を考慮しつつ、「自己責任のもとで判断」いただければと思います。