【きょうのギモン】弁護士って法律を全部覚えているんですか?
弁護士
神野由貴
【きょうの弁護士】神野 由貴
税関職員の経歴を経て、弁護士に。アディーレ法律事務所にて、不貞慰謝料の請求における交渉・訴訟、また弁護士の視点からマーケティング施策などに携わる。プライベートでは、小学生の頃からの歴史好き。歴史ドラマやYouTube、書籍など、普段から様々な歴史コンテンツを楽しみ、時間ができれば、歴史的な名所にも足を運んでいる。(兵庫県弁護士会 所属)
ポイント① 司法試験でも法律を丸暗記する必要がない
「弁護士って、法律を全部覚えているんですか?」
こういう質問、弁護士なら1度は受けたことがあるんじゃないかと思います(笑)。
実は、 司法試験では、そもそも試験会場に試験用の六法が用意されていて、それを参照しながら試験を受けることができます(論文式試験の場合)。 つまり、法律を丸暗記する必要はないのです。
※司法試験(本試験)では、「論文式試験」と「短答式試験」の2つの試験を実施。
ちなみに、すべての法律が試験範囲になっているわけでもありません。
ポイント② ある程度の暗記は必要
ドラマなどでは、六法全書をすべて暗記している超人的な弁護士が登場することもありますが、そんな人はおそらく存在しないでしょう(笑)。
とはいえ、短答式試験(マークシート式の試験)では試験用の六法は貸与されず、何も見ることはできないため、 やはりある程度の暗記が必要とされることは事実です。