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【きょうのギモン】ペット禁止のマンションでも、ハムスターならOKですか?

弁護士

神野由貴


【きょうの弁護士】神野 由貴
税関職員の経歴を経て、弁護士に。アディーレ法律事務所にて、不貞慰謝料の請求における交渉・訴訟、また弁護士の視点からマーケティング施策などに携わる。プライベートでは、小学生の頃からの歴史好き。歴史ドラマやYouTube、書籍など、普段から様々な歴史コンテンツを楽しみ、時間ができれば、歴史的な名所にも足を運んでいる。(兵庫県弁護士会 所属)


ペット禁止のマンションであっても、「小さなハムスターなら問題ないのでは?」と考える方も少なくないでしょう。しかし、必ずしもそうとは言い切れません。

まずマンションの管理規約や賃貸借契約書に「ペット禁止」と明記されている場合、その「ペット」の定義が重要です。

一般的には、犬や猫などの比較的大きな動物を指すことが多いですが、 具体的な定義が記載されていない場合、小動物であるハムスターも含まれる可能性があります。

次に、ペット禁止の理由について考えてみましょう。

ペット禁止の理由としては、たとえば騒音や臭い、共用部分でのトラブルなどが挙げられます。ハムスターは比較的静かで臭いも少ないため、これらの問題を引き起こす可能性は低いかもしれません。

一方でハムスターの飼育で問題になりそうなのが、 アレルギーへの影響 です。ハムスターの毛などが原因でアレルギー反応を引き起こす人もいるため、近隣への配慮は必要とされているといえるでしょう。


ハムスターの飼育が、管理規約や賃貸借契約に違反していると判断されると、 最悪の場合、訴訟を起こされたり、退去せざるを得なくなったりすることもあります。

また、仮に管理規約や契約書に明確な記載がなくても、不快に感じる人がいた時点で、トラブルに発展することもあるでしょう。

住む場所を失ったり、訴えられたりすれば、ハムスターを飼うどころの話ではありません。自分の判断だけで決めるのではなく、事前に管理組合や大家さんに確認するようにしましょう。