子連れ飛行機旅行をラクにしたい!必見の事前準備と対策【前編】
弁護士
川原朋子
こんにちは、弁護士の川原です。
子連れ飛行機旅行、大変ですよね。
でも、必要に迫られて飛行機に乗る必要があったり、子どもにいろんな経験をさせてあげたいと思ったりで、親は頑張るんですよね。
私は、子どもが2ケ月のころから子連れで国際線の飛行機に乗り、子連れの国際線の移動経験が複数ある弁護士です。しかもすべてワンオペです。第2子が生まれてからは、子ども2人連れで国際線の飛行機に乗っています。
それはもう、大変なことがたくさんありました(遠い目)。。。
日本で子育てを頑張るお父さんお母さんに向けて、子連れ飛行機旅行を少しでもラクにするための事前準備や、当日の対策を惜しみなく説明します。
一つでも「これ役立ちそう」と思われたら、ぜひ実践してみてください。
今回の前編では、【子連れ飛行機旅行の事前準備】についてご紹介していきます!
【プロフィール】川原 朋子
青森県出身。「人を直接助ける仕事がしたい」と、働きながら夜間のロースクールに通い、司法試験に合格。弁護士に加え、メンタル心理カウンセラーなど多数の資格を持つ。現在、アディーレ法律事務所では、弁護士の立場からマーケティング施策などに従事。プライベートでは海外ドラマが好きで、なかでも好きなのは「刑事もの」や「弁護もの」。特に女性弁護士アリーが主人公の『アリーマイラブ』は、子どもの頃から何度も見返すほどのお気に入り。(埼玉弁護士会 所属)
子連れ飛行機旅行の事前準備ポイント
子連れ飛行機旅行を問題なく終わらせるためには、事前準備がとっても大切です。
仕事や家事、育児で忙しいですが、事前準備もポイントを押さえてはやめに済ませてしまいましょう。
航空会社の子連れ用サービスを確認
まずは、利用する予定の航空会社で、受けられることのできる子連れサービスを調べます。
一般的に、航空会社では次のようなサービスを行っていますが、航空会社によって違います。
特にバシネットは、体重、身長などが航空会社によって異なります。自分の子どもが利用できるのかどうか、事前に航空会社のホームページを確認したり、直接問い合わせたりするようにしましょう。
- 優先チェックイン、優先搭乗
- バシネット(10キロ前後の赤ちゃん用ベッド)利用
- ミルク用のお湯をもらえる
- 機内で遊ぶ用のおもちゃをもらえる
- 補助(ポーターサービス)
|優先チェックイン・優先搭乗
空港会社によっては、子連れだと優先チェックインや優先搭乗サービスを提供してくれるところもあります。
これは本当にありがたいです。子連れで大量の荷物を携えながら、1時間とかチェックインで待つのは苦行ですからね。
日本の航空会社だと、大体子連れだと、スタッフの方が声をかけてくれます。
海外の航空会社だと、そもそも優先チェックインや優先搭乗のサービスがないことがあります。
昔は、私はそのような場合でも、泣き叫ぶ子どもと荷物を抱えて、列に並んでいました。
しかし、今は積極的にスタッフに声をかけるようにしています。こちらに希望があっても、言葉にしなければ相手はわかりません。
「子連れなので、こちらからチェックインできますか」「こちらから搭乗してもいいですか」などと声をかけると、「いいですよ!」って言ってくれることもあります。ダメな時はダメと言ってくれます。
困っているときは、声をかけてみるといいかもしれません。
|バシネット
バシネットは赤ちゃん用のベッドです。
設置できる数が限られていますので、旅行が決まったら早めに空き状況を確認し、予約することをお勧めします。
バシネットを利用できる赤ちゃんの身長や体重も、航空会社によって若干異なりますので、事前の確認が必要です。
私が利用した航空会社のバシネットは、とくにクッションのようなものが下部にありませんでした。客室乗務員から、「タオル頂戴」といわれて、何に使うんだろうと思って渡すと、バシネットの下に敷き詰めていました。
国際線では、通常ブランケットが一人1枚配られますし、赤ちゃん用に欲しいといえば、通常はもらえます。
しかし、余りがない場合もありますので、バシネット用タオルも持っておくといいかもしれません。
|ミルク用のお湯
赤ちゃんのミルク用のお湯は、機内に持ち込めますので(持ちこめる量や何歳までかは、空港会社によって違うので確認が必要です)、自分で準備していく人も多いと思います。
今は、常温であげられる液体ミルクもありますから、赤ちゃんが飲んでくれるのであれば、そちらを持参してもいいでしょう。
私は、実際に自分で持参したお湯がなくなって、お湯をもらったことがあります。「本当にもらえるかな」と思いましたが、すぐに入れてきてくれたのでとっても助かりました。
|機内で遊ぶ用のおもちゃをもらえる
子連れだと、機内でおもちゃをもらえることがあります。
しかし、私の場合、もらえるときともらえないときがあり、基準がよくわかりませんでした。
一度、1歳くらいの子連れでおもちゃをもらえないときに、「おもちゃをもらえませんか」と聞いたことがありますが、もらえませんでした。
客室乗務員によれば、その理由は、おもちゃは2歳以上で席を購入している子ども向けで、そのほかの子どもには余ったときにあげており、今日は余りがないということでした。
おもちゃ配布の基準も、航空会社によって違うのでしょう。何度も同じ航空会社を使っていると、同じおもちゃがたまっていきます。
また、ただでさえ荷物が多いのに、荷物におもちゃを入れるスペースを確保し、重くなった荷物を持つのも精神的に疲れます。
なので、子どもが興味を持たず、荷物になるおもちゃは断ったこともあります。 おもちゃをもらえるのはこのように良し悪しがありますが、子どもが興味を持てば、時間つぶしをするのには役立つでしょう。
|補助(ポーターサービス)
子連れに航空会社や空港の職員による何らかの補助が受けられるかは、航空会社や空港によって異なります。
成田が羽田か忘れましたが、一度、「二人子連れで荷物運んでの空港移動が難しいので、何か補助してもらえるサービスはないか」と聞いたことがあります。
返事は正確に覚えていませんが、確か「空港にはそのようなサービスはないので航空会社のサービスを使ってほしい」旨の回答がありました。私が利用する航空会社に子連れを補助するサービスはなかったので、1人で広い空港内、2人子連れで荷物を運ぶことを覚悟していました。
ところが、なんと、飛行機を降りたところで、空港の職員の方が補助するために待っていてくれたのです!本当にありがたい!
しかし、本来あるサービスではないようなので、人手があるときに好意でしてくれたのかな、と思っています。
その後知ったのですが、空港には、利用料金はかかりますが、荷物の移動を手伝ってくれるポーターサービスがあります。
大人が1人で子連れだと、チェックイン時や預け荷物受け取り時に、大量の荷物を運び、同時に子どもの面倒を見るというのは現実的ではありません。
まず、手伝ってくれる知り合いや兄弟姉妹などの家族がいたらお願いしてみましょう。 それも無理そうという方は、ポーターサービスを使ってみるといいかもしれません。
キッズスペースや授乳室の確認
空港によっては、子どもが遊べるキッズスペースや授乳室があります。
また、空港までにバスや電車を乗り継ぐ予定の人は、一休みする場所に授乳室がないかどうかも確認しておきましょう。
空港や施設のホームページで、キッズスペース、授乳室や中にある設備、おむつ交換の場所を確認し、内容や設備を確認しておくと、当日スムーズに利用できます。
子どもに事前に言い聞かせる
4歳くらいになると、子どもにもよりますが、ある程度親の言うことを聞けるようになると思います。
飛行機に乗ること、そこでは親の言うことをきちんと聞くことを何度も言い聞かせます。
例えば、
- 移動の新幹線内では、小さな声で話すこと
- エスカレーター・移動歩道の利用時には親と手をつなぐこと
- 階段の上り下りはゆっくりと一歩ずつ
- 空港は広いから、迷子にならないために1人で進まずに親のそばにいること
といったようなことです。
子どもの性格に合わせて、何を注意すべきなのかは親が分かっていると思います。
何度も言い聞かせて、当日安全に旅行できるように事前準備します。
乗り換えがあるときは空港の動線を確認
国際線だと、乗り換えがあることもけっこうあります。
大きな空港だと、乗り換えにも時間がかかりますので、乗り換えの飛行機の時間が迫っていると、本当に慌てます。
乗り換えがあるときには、乗り換える空港のホームページで、飛行機を降りた後どうやって乗り換えるのか、その動線を確認しておきましょう。
わかりやすく、乗り換えについて動画で説明しているところもあります。空港のホームページをチェックしてみましょう。
いかがでしたか?
前編では、子連れ飛行機旅行の事前準備についてお話ししました。
中編では、旅行当日あると心強いアイテムを紹介しますので、そちらもご覧ください!