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【きょうのギモン】「司法修習」ってどんなことするんですか?

弁護士

神野由貴


【きょうの弁護士】神野 由貴
税関職員の経歴を経て、弁護士に。アディーレ法律事務所にて、不貞慰謝料の請求における交渉・訴訟、また弁護士の視点からマーケティング施策などに携わる。プライベートでは、小学生の頃からの歴史好き。歴史ドラマやYouTube、書籍など、普段から様々な歴史コンテンツを楽しみ、時間ができれば、歴史的な名所にも足を運んでいる。(兵庫県弁護士会 所属)


ポイント① 司法修習の期間は1年間

司法修習は、簡単に言えば 『法曹三者(弁護士・検察官・裁判官)』になるための研修 です。

司法試験に合格しても、原則として司法修習を修了しなければ、法曹三者になることはできません。

現在、司法修習の期間は1年間。「司法研修所」に集まって講義を受けるほか、全国各地の「実務修習地」に分かれ、裁判所や検察庁、法律事務所などで実務を学ぶことになります。


ポイント② 裁判所・検察庁・弁護士のすべての実務を経験

ポイントは、裁判官、検察官、弁護士のいずれの道に進む場合も、同じカリキュラムで行われることです。

つまり、法曹三者のいずれになる場合であっても、 司法修習で裁判所・検察庁・弁護士のすべての実務を経験する ことになります。

その目的は、それぞれの立場から実務を学ぶことにより、広い視野を養うだけでなく、法曹三者の間で相互理解を深める点にもあるようです。

なお、法曹三者になるためには、この司法修習の最後に『司法修習生考試(通称:2回試験)』という、卒業試験のようなものを受験し、合格する必要があります。